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家庭に居場所がないと感じている子どもは4人に1人いるといわれています。(※1)
家庭環境で悩む子どもたちの中には、本人が大きな支援介入を望んでいなかったり、大人を信用できなくなっているケースが多く見受けられます。
NPO法人第3の家族は、家庭環境問題のはざまで悩む少年少女が自分たちの手で居場所を見つけ、
大人になるまで生き抜いてもらうためのオンラインサービスを運営しています。
ENMA運営事務局は、NPO法人第3の家族代表である奥村さんにインタビューをしました。
ー奥村さん、第3の家族はどのような活動をしているのですか
第3の家族は、家庭が居場所になってない子が自分の居場所を見つけるためのオンラインサービスを提供しています。
家庭が居場所になっていない子どもは4人に1人いるといわれているにも関わらず、支援が行き届いていない子が多く存在します。
人を頼ることが難しい子どもたちにオンラインサービスを提供することで、根本的な解決は難しくても、自分の居場所を見つけてもらえる状態にしたいです。
ー具体的なサービス内容について教えてください
まずは「gedokun」という悩みを吐き出す掲示板です。
当事者同士がつらい悩みを投稿して、「わかる」「エール」のボタンで励まし合うシンプルなつくりで、気持ちのケアを目指しています。
引用元:サービス|第3の家族 引用元:gedokun|第3の家族
「nigeruno」は情報サイトですが、家庭環境に悩んだ先輩たちが乗り越えた手段や情報を教えてくれています。
電話窓口など公的・民間の支援から留学制度など様々で、つらい現状をハックするための情報を載せています。
引用元:サービス|第3の家族 引用元:nigeruno|第3の家族
ー掲示板利用や情報提供をする際、匿名で投稿することができるのですか
そうですね。
「nigeruno」の場合、各ページの下に応募フォームがあって、匿名でもらったものを第3の家族が編集して載せるので、投稿のハードルも低くなっています。
「gedokun」もそうですが、完全匿名でアカウント登録もなく、利用ハードルを低くするよう気を付けています。
あとは「家庭環境データ」です。
家庭環境データの実態が、一般的なグラフだとわかりにくいので、ちょっと考えさせられるグラフィックで表現しています。
引用元:サービス|第3の家族 引用元:家庭環境データ|第3の家族
例えば家庭環境問題を抱えていると、鬱などの心の病気を発症しやすいんですけど、それを崩れ落ちそうなジェンガで表しています。
本来父母がいて土台が安定しているのですが、家庭環境に問題があると土台となる父母が機能せずぐらつきやすいという風に表現しています。
これを見て、自分もこれかもしれない、と今まで心の病気とか自覚的じゃなかった子が気づくきっかけになる、そういうところも目指しています。
ー第3の家族の最終目標はなんですか?
家が居場所になっていない子たちが家以外の居場所を見つけられることを目指しています。
対象にしているのは今まで支援が行き届かなかった子やひとりで抱え込んでしまった子などで、そういった子でも使いやすいように、
寄り添いすぎない、あくまで本人たちが自分で行動できることを大切にしたオンラインサービスの提供を目指しています。
最終的に自分の居場所を見つけることで、グレーなことに足を踏み出してしまう事態を事前に防ぐことができたらいいなと思っています。
”寄り添うために寄り添わない”
直接的な支援は行わず、少年少女が居場所を見つけられる「状態」の構築を目指す第3の家族。
家庭環境問題の背景は複雑多岐であり、その渦中にいる少年少女は耐えがたい苦痛を強いられています。
家に居場所がない少年少女が家以外の居場所を見つけることは、彼らにとって一筋の光になるでしょう。
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取材TikTokが公開されました!
ぜひご覧ください!
@enma.jp 家庭環境で悩む少年少女に対する柔軟な発想・新しいアプローチに感銘を受けました…!#第3の家族 #ENMA #NPO応援 @daisan_kazoku
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*ゴールデンウィークに家にいたくない少年少女を集めた音楽イベントを行います。
開催に向けたクラウドファンディングも募る予定ですので、関心・応援のほどよろしくお願いいたします!
・法人概要
NPO法人第3の家族
ー2023年3月23日設立
ー代表 奥村春香さん FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2023 「世界を変える30歳未満」、グッドデザイン・ニューホープ賞2022 最優秀賞 など
ー公式HP https://daisan-kazoku.net/
(※1)NPO法人第3の家族「家庭環境データ」より
(執筆 朴希那)